地上にも秋が降りてきた

楓が、少しだけ色づいていた。ほんの少し、葉の縁が赤みを帯びている。緑の中に潜む赤は、まだ目立たないけれど、確かにそこにある。地上にも、ようやく秋が降りてきた。

風はまだ南から来る。穏やかな風で、0から1.1メートルの間を行き来する。昨日のような激しさはなく、静かに流れていく。気温は30度を超えているから、秋と呼ぶには遠い。でも、この穏やかな感触には、どこか懐かしさがある。

送南風(おくりまぜ)という言葉を思い出した。お盆の頃に吹く南の風のことで、先祖の霊を送り出すような、穏やかで儚い風のことを指す。今日はもうお盆の季節ではないが、この風の感触がそれに似ていると感じた。

夏を「送る」風でもあるかもしれない。7割が南の夏風で、3割はもう秋の気配がある。そういう風が、穏やかに吹いている。

楓の色づきも、風の変化も、静かに、ゆっくりと進んでいる。劇的な変化ではなく、日々少しずつ積み重なっていく変化。それを見つけるために、毎日ここに来る。今日も風と季節の記録が、静かに教えてくれた。

今日の風に合うもの

  • 線香の香り
  • 色づき始めた葉を探す散歩
  • 穏やかな午後のお茶

今日の風の豆知識

送南風(おくりまぜ)はお盆の頃に吹く穏やかな南風で、先祖の霊を送り出す風とされています。「まぜ」は南風を意味する古語。暑さの中に儚さが混じる、夏の終わりを象徴する風の名前です。

風のデータ

  • 年月日:2024年9月17日
  • 天気:晴れ
  • 風速:0〜1.1m/s
  • 気温:30.4℃
  • 方角: