東京都心で観測史上最も遅い猛暑日を記録した

東京都心で観測史上最も遅い猛暑日を記録した、という報せを聞いた。9月の半ばを過ぎても、まだ猛暑日が続く。小雨が降っているにもかかわらず、手元の温度計は三十一度を超えていた。

風は南から、半分は無風に近い穏やかさで届く。小雨の湿気と合わさって、空気は重く、どこか閉塞感がある。

ベランダに置いているバケツの田んぼの稲が、ちょうど穂を出し始めていた。小さな稲の穂が、雨の中で静かに揺れている。稲は今が収穫の季節だというのに、うちの稲は今が開花の時期だ。都会の小さな田んぼは、少しだけ季節が遅れているのかもしれない。

稲風(いなせ)という言葉がある。水田の上を吹き渡る風のことだ。「いなせ」という響きは「いき」に似て、どこか粋な雰囲気があるが、その語源はこの稲風にある、という説もある。

今日の風を、稲風と呼ぼう。猛暑日の小雨の中、穂を出したばかりの稲の上を流れていく、湿った南の風。辞書にある「いなせ」とは少し違うかもしれないが、稲のために吹いているこの風には、その名が似合う気がした。

今日の風に合うもの

  • 新米の炊き立てご飯
  • 雨音を聞きながらの読書
  • 稲穂のある風景への小旅行

今日の風の豆知識

バケツ稲(ミニ田んぼ)は、都会でも気軽にできる稲の栽培法。百円ショップでバケツを買ってきてやってみましたが、ちゃんと稲が育つものです。種籾はJAグループなどで手に入ります。

風のデータ

  • 年月日:2024年9月18日
  • 天気:小雨
  • 風速:0〜1.0m/s
  • 気温:31.1℃
  • 方角: