秋のそよ風

九月の最後の日だった。北東からそよそよと、0.2から0.9メートルの穏やかな風が届く。強さは控えめだが、その風の中に、これまでとは違うものがある。透明さ、とでも言うべき質感だ。夏の風が持っていた色や重さが、すっかり洗い流されている。

青北風(あおきた)という言葉がある。初秋から仲秋にかけて吹く、涼しい北の風のことだ。青という字は、清澄な秋の空を思わせる。この風が吹くと、空や海の青みが増し、秋らしい高い空になっていくという。

今日の風は、まさにその青北風だと思った。気がつけば、街の木々のカエデが少し赤みを帯びている。九月の初めはまだ深い緑だったのに、1ヶ月の間に、静かに色づいていた。風と木々は、互いの変化を知らせ合っているようだ。

9月が終わる。夏の熱が長引いた今年も、最終的には秋が来た。風に証明してもらいながら1ヶ月をかけて、少しずつ季節が入れ替わっていった。10月からは、青北風が本格的に吹いてくるだろう。

たくさんの秋風を待っている。

今日の風に合うもの

  • 秋色に染まり始めた木々を愛でる散歩
  • 澄んだ空気の中での深呼吸
  • 新しい季節を迎える白いお茶碗

今日の風の豆知識

青北風(あおきた)は初秋から仲秋にかけて吹く涼しい北風。「青」は清澄な秋の空の色を指します。この風が吹くと空の青みが増し、秋らしい高い空になると言われます。9月が終わり、いよいよ秋本番への入り口です。

風のデータ

  • 年月日:2024年9月30日
  • 天気:晴れ
  • 風速:0.2〜0.9m/s
  • 気温:25.6℃
  • 方角:北東