夜もふけてくると凪の時が多くなる

夜もふけてくると、風の方向が定まらなくなる。北西から来たかと思えば、今度は南西から届く。0から0.5メートルの弱い風が、気まぐれに方向を変えながら流れていく。凪の時間も長い。風が止まり、また少しだけ吹いて、また止まる。

不定風(ふていふう)——定まらない風のことだ。以前にも出会ったこの風に、10月の末にまた会った。夜の風が定まらないのには理由がある。昼間の太陽が作る気温の勾配がなくなり、風を導く力が弱まる。海陸の温度差も均衡に近づく。方向を決める力が薄れた空気は、あちこちをふらふらと漂う。

不定風は、何かを決めきれない夜のようだ。どこへ行こうか定まらず、あちこちを試しながら流れていく。そういう夜もある。迷いながら流れる風を、曇り空の下でしばらく感じていた。

今日の風に合うもの

  • 方向を決めずにただ歩く夜の散歩
  • 迷いを楽しむ深夜のハーブティー
  • どこへ行くか決めない休日の朝

今日の風の豆知識

深夜の不定風は、大気の気圧勾配が弱まり、地形の影響が相対的に強まるときに生じると言われています。「どこへ向かえばいいかわからない」という迷いを、この不定風に見出す人もいるかもしれません。

風のデータ

  • 年月日:2024年10月28日
  • 天気:曇り
  • 風速:0〜0.5m/s
  • 気温:19.9℃
  • 方角:北西・南西