最近は秋が短くなった
曇り空の下、南東から1.2メートルの風が届いた。夏風と秋風が半々に混じり合っている、そういう感触だ。
気温は27度を超えている。数字だけ見れば、まだ夏だ。しかし風の肌触りは、一ヶ月前とは明らかに違う。あの夏の全盛期に吹いていた、べっとりとした重い圧力がない。同じ気温でも、風の質が変わっていることを、皮膚は正直に感知する。
名残(なごり)という言葉は美しい。何かが去っていく後に残された余韻のことを指す。波が引いた砂浜に残る泡のように、消えかけながらもまだそこにある。今日の夏の風も、そういう性質を持っていた。
もうすぐ10月になる。この時期にこれほど夏の名残が濃く残っていると、秋が短くなる予感がする。夏と冬の間に挟まれて、秋は急いで通り過ぎていくかもしれない。
秋風は貴重だ、と感じた。一年のうちに感じられる本当の秋の風は、意外と少ない。長い夏と冬に挟まれた、短い季節の贈り物。その贈り物を、きちんと受け取るために、毎日風を待ちたいと思う。秋の名残の風もつかまえられるかもしれない。
今日の風に合うもの
- 夏と秋が混在する気温に合わせた重ね着
- 残りの夏野菜を使った料理
- 窓を開けて感じる移ろいの時間
今日の風の豆知識
名残(なごり)は「波残り」が語源とも言われます。波が引いた後に砂浜に残る泡のように、消えゆくものの余韻を指します。秋が深まるほど夏の名残は稀になり、ますます貴重な風になっていきます。
風のデータ
- 年月日:2024年9月28日
- 天気:曇り
- 風速:1.2m/s
- 気温:27.4℃
- 方角:南東
