その先に広い世界を想起させる風

この時期には珍しい南風が届いた。0.2から0.9メートル。気温は十四度と暖かい。

冬に、海から風の通り道を通って届く南の風ということで、冬通海風(ふゆどおりうみかぜ)。

道をまっすぐ行ったところに海がある。その海から、風の通り道を辿って吹いてくるようだった。街の中を南北に走る道路や川が、風の流れ道になって、海の空気をここまで運んでくる。

南の風は、遠くから来る。赤道の向こうの暖かい海から、あるいは太平洋の広大な水面から。その先に広い世界を想起させる風は、冬の閉塞感の中に、一種の希望のような感触を持っている。

八方塞がりの時に、南から風が来ることがある。その風は、まだ世界は開いていることを、体に教えてくれる。

今日の風に合うもの

  • 南の海の方角へ向かって開けた場所での深呼吸
  • 冬の南風を感じながら海や川沿いを歩く時間
  • 広い世界へ想いを馳せながら飲む温かいコーヒー

今日の風の豆知識

東京湾や太平洋からの南風は、街の「風の通り道」を通って内陸まで届くことがあります。河川や道路のラインが風の通り道になりやすく、特に南北に走る川沿いでは顕著です。

風のデータ

  • 年月日:2024年12月18日
  • 天気:晴れ
  • 風速:0.2〜0.9m/s
  • 気温:14.3℃
  • 方角: