いちばん小さい神様の少彦名命は、ゆるい神渡しでも出雲に行けたかも
待っていた風が、ようやく来た。西から、0.3から0.8メートルの穏やかな風が届いた。神渡し(かみわたし)という。神無月の頃に吹く西風で、全国の神様を出雲大社へ送り届けると言われている。四日前の神無月の始まりには来なかったが、今日、やっと西風が吹いた。
ただ、微風だった。0.8メートルでは、多くの神様を一度に運ぶには少し力不足かもしれない。でも、もっとも小さな神様と言われる少彦名命(すくなびこなのみこと)なら、このゆるい西風にも乗れたかもしれない。そう思うと、微風でも意味がある気がした。
神話と風が交差する瞬間を、静かに受け取った。目に見えない神様の旅立ちを、目に見えない西の微風が運んでいく。神渡しは、この時期だけに与えられた、特別な名前を持つ風だ。
今日の風に合うもの
- 出雲を想いながら飲む出雲そば
- 神様の旅立ちを見送るような静かな西向きの時間
- 古い神話の本と温かいお茶
今日の風の豆知識
神渡し(かみわたし)は神無月に吹く西風で、全国の神様を出雲大社に送り届けると言われます。出雲神話に登場する少彦名命(すくなびこなのみこと)は、最も小さな神様の一柱。
風のデータ
- 年月日:2024年11月5日
- 天気:曇り
- 風速:0.3〜0.8m/s
- 気温:17.8℃
- 方角:西
