ちょっと、じれったい風
今日も風が少なかった。でも、しばらく待っていると、あらゆる方向から短く風が吹いた。そしてまた静かになる。また少し吹いて、また止まる。
風待ち風(かぜまちかぜ)と名付けた。風を待っていると、ほんの少しだけ風を感じさせてくれる、そんなじれったい風だ。たっぷりと風に吹かれることはできないが、かといって完全に無風でもない。
「風待ち」という言葉は、帆船の時代に港で順風を待つことから来ている。風がなければ船は出港できない。風を待ちながら港で過ごした時間。その焦りと期待が、この言葉の中に宿っている。
今日の風も、そういう「待つ」時間の中にあった。計測器を手に立っていると、どこからともなく、ふっと風が届く。一・六秒、二・三秒、また止まる。その短い接触の中に、今日の風の全部がある。
待つことで見えてくるものがある。風も、人も、機会も。風待ち風は、待つ行為そのものに価値があることを、静かに教えてくれる風だ。
今日の風に合うもの
- 風が来るのをじっと待つ時間そのものを楽しむ外出
- 風鈴や旗など風の動きを教えてくれるものを見る時間
- 待ちながら飲む温かいスープ
今日の風の豆知識
「風待ち」は本来、帆船時代に順風を待つ港での時間を指す言葉。出港できない船乗りが風を待ちながら過ごした時間から、転じて「好機を待つこと」の意味も持ちます。風待ち風ーーー風を待ちながらほんの少しだけ届く風。
風のデータ
- 年月日:2024年11月15日
- 天気:曇り
- 風速:0〜0.6m/s
- 気温:16.7℃
- 方角:南西
