秋雨があけるといよいよ秋本番
南から風が来たかと思えば、次は北から届いた。0.3から0.5メートルの弱い風が、南北から交互に吹いてくる。方向が定まらない不定風(ふていふう)。風が迷っている。雨が降り続いている。しとしとと、静かな雨だ。秋雨の時期に入ったのかもしれない、と感じた。
秋雨は、梅雨に似ているが、気質が違う。梅雨の雨には、じっとりとした粘り気がある。しかし秋雨は、もう少し淡泊で、静かで、どこか物語の終わりのような気配がある。夏という長い章が閉じて、次の季節へと向かう前の、静かな幕間のような雨だ。
南と北、どちらの風も、湿った空気を運んでくる。夏の名残の南風と、秋本番を告げる北風が、雨の中で行き交っている。この風の迷いが、今の季節の正直な姿だと思う。
秋雨がやめば、いよいよ秋本番だという。風も決まらず、雨も降る今は、その準備期間なのかもしれない。
何かが変わる前には、こういう揺らぎの時間がある。風の揺らぎを感じながら、秋が来るのを静かに待った。
今日の風に合うもの
- 雨の音を聞きながら楽しむ温かいスープ
- 雨天の室内での手仕事
- 傘の柄を選ぶ楽しみ
今日の風の豆知識
秋雨前線は夏の太平洋高気圧と秋の大陸性高気圧が押し合うところに生まれます。この前線が停滞するとき、南と北から風が交互に吹き込む不定風が生まれます。秋雨があければ大陸の高気圧が優勢になり、秋本番を迎えます。
風のデータ
- 年月日:2024年10月3日
- 天気:雨
- 風速:0.3〜0.5m/s
- 気温:24.3℃
- 方角:南北
