刹那の彩りを放って土に落ちていく冬紅葉

北東から0.3から1.4メートルの穏やかな風が届く。その風の中に、紅葉の舞う様子が混じっていた。

散り紅葉風(ちりもみじかぜ)。冬紅葉を散らす、穏やかに吹く冬の風のことだ。

寒さが厳しくなる頃、枯れゆく紅葉の中で、残った紅葉が冬紅葉(ふゆもみじ)となる。残る紅葉とも呼ばれる。冬風に散らされる前の、最後の時間。刹那の彩りを放って土に落ちていく。

その散る様子を飄々と見守りながら、北東の風が吹いていた。強くもなく、弱くもなく。紅葉が自分の意志で散っていくのを、そっと手伝っているような風だ。

散り際の美しさは、日本の美意識の根幹にある。今日の散り紅葉風は、その美しさを静かに見届けた風だった。

今日の風に合うもの

  • 散り紅葉を踏みしめながらの晩秋〜初冬の散歩
  • 落ち葉を集めて楽しむ時間
  • 消えゆくものの美しさを愛でるお茶の一服

今日の風の豆知識

「散り紅葉(ちりもみじ)」は秋の季語ですが、東京では12月まで残る冬紅葉が散る頃があります。散り際の美しさを見届けることは、その存在を完全に受け取ることでもあります。

風のデータ

  • 年月日:2024年12月26日
  • 天気:晴れ
  • 風速:0.3〜1.4m/s
  • 気温:11.7℃
  • 方角:北東