春を待ちわびる気持ちは昔から日本人にあった感覚なのだろう

東から、0.4から2.9メートルの風が届いた。東からの風は、久しぶりだ。

初東風(はつこち)。新年になって初めて吹く東風のこと。東風(こち)は春の風として古くから親しまれてきた言葉で、特に梅の開花と結びついて詠まれてきた。

「東風吹かば 匂いおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」菅原道真が大宰府へ左遷される時に詠んだとされる和歌だ。都の梅が、東風に乗って自分のところまで香りを届けてほしい、という望郷の歌。東の風が春の使者であることは、千年以上前から日本人の心にある。

今日の初東風は、まだ冷たい。気温は10度を少し超えた程度だ。しかし方角が変わっただけで、感触が違う。北からでも南からでもなく、東から来る風には、春への期待が重なる。

初東風が吹いた。今年の春への扉が、少しだけ開いた気がした。

▼ 風のデータ

今日の風に合うもの

  • 東の方角へ向かって歩く新年の散歩
  • 梅の開花を期待しながら飲む梅昆布茶
  • 梅の香りを期待して開ける窓

今日の風の豆知識

東風(こち)は春の訪れを告げる東からの風で、古くから和歌に詠まれてきました。初東風は新年になって初めて吹く東風のこと。東風はまだ冷たくても、方角だけで春の予感を運んできます。

風のデータ

  • 年月日:2025年1月10日
  • 天気:晴れ
  • 風速:0.4〜2.9m/s
  • 気温:10.6℃
  • 方角: