花などの香りを運ぶ春風を香風というけれど、その秋バージョン。
金木犀が散り始めていた。木の根元に小さな橙色の花びらが積もっている。先日の満開の盛りから、少しずつ散っていくこの過程も、また美しい。そして今日の風には、まだあの香りが混じっていた。散る花の最後の香りが、西の風に乗って漂ってくる。
秋香風(あきこうふう)と名付けた。香風(こうふう)とは、花などの芳しい香りを運ぶ風のことだ。その秋バージョン。香りを運ぶ風は季節を問わず存在するが、秋の香風は金木犀の香りを中心に、多彩な秋の香りを運んでくる。
今日がいちばん香りが強いような気がした。満開の時よりも、散り始めの方が香りが凝縮されているのかもしれない。あるいは、なくなりかけているから感覚が鋭敏になるのか。
西から0.3から1.0メートルの穏やかな風が続く。気温は24度と温かい。散りゆく金木犀の香りを、西風が静かに運んでいった。
今日の風に合うもの
- 散り際の金木犀の香りを全身で受け取る散歩
- 今年最後の金木犀の香りを記憶に刻む時間
- 花が散る前に楽しむ芳香浴
今日の風の豆知識
香風(こうふう)は花や草の香りを運ぶ風の総称。金木犀の散り際には、花が落ちる際に香り成分が一気に放出されるため、満開時よりも濃い香りを感じることがあります。終わりかけのものほど香りが凝縮される——自然の不思議な現象です。
風のデータ
- 年月日:2024年10月22日
- 天気:晴れ
- 風速:0.3〜1.0m/s
- 気温:24.6℃
- 方角:西
