秋の夜の無風

夜中は、風も眠る。草の先や木の葉の動きを見て風を読もうとしたが、何も動かない。風速計の針もゼロのまま静止している。風が眠っている時間に当たってしまった。

秋眠風(しゅうみんふう)と名付けた。秋の夜の無風状態のことだ。眠り風という言葉を以前にも使ったが、秋の深まりとともに、夜に風が眠る時間が長くなってきたような気がする。

ただ、風速ゼロは「動かない」という意味ではない。自分が歩けば、歩く速さ分の風が生まれる。走れば、もっと強い風が起きる。静止した空気の中でも、動き出せば風は生まれる。

秋眠風の中に立ちながら、そんなことを考えた。眠っている風を目覚めさせるのは、自分自身が動くことだ。風を待つのではなく、風を起こしに行くこともできる。秋の夜の静寂は、そういうことを教えてくれる。

今日の風に合うもの

  • 風のない静寂の夜に楽しむ瞑想や深呼吸
  • 自分が動いて起こす風を感じながらの夜散歩
  • 深夜の温かいハーブティー

今日の風の豆知識

「冬眠」する動物がいるように、深夜の無風状態は風の「眠り」とも言えます。深夜から明け方にかけて風が弱まる傾向があり、冷たい空気が地表にとどまり大気が安定するからと言われています。

風のデータ

  • 年月日:2024年10月21日
  • 天気:薄曇り
  • 風速:0m/s
  • 気温:18.8℃
  • 方角: