夜は風も眠る
夜が深まると、風が眠る。昼間は太陽に温められた陸の気温が高く、海から陸へと風が吹く。夜になると逆転して、陸から海へと流れる。その逆転が起きる深夜の一点で、陸と海の気温が等しくなり、風は止まる。今、いるところは、東京湾の近くなので、そうした風のゼロ地点に遭遇しやすいのかもしれない。
今夜もちょうど、その時間に当たった。風速ゼロ。眠り風(ねむりかぜ)。夜の風が眠る時間のことだ。無風の状態を指す言葉は凪だが、今夜の無風は、海との気温差がゼロになる瞬間の凪だ。それは止まっているのではなく、眠っているのだという気がした。
眠っているものは、また目を覚ます。気温は22度。曇り空は星を覆っているが、気温の高さが穏やかな夜を作っている。コートも要らない。こういう夜に、眠り風の中に立っていると、頭の中もゆっくりと静まっていく。
中庸という言葉を思い出した。偏らず、極端にならず、穏やかにあること。眠り風の中にいると、自然とそういう気持ちになる。穏やかに過ごすに限る。
今日の風に合うもの
- 何も考えずに眠る準備
- 深夜の白湯
- 風のない夜に灯すアロマキャンドル
今日の風の豆知識
海陸風の逆転は一日に二回起きます。昼間は海→陸(海風)、夜間は陸→海(陸風)。この切り替わりの瞬間に訪れる無風状態が凪です。深夜に近いほど陸が冷えて逆転が起きやすく、眠り風の時間が長くなります。
風のデータ
- 年月日:2024年10月5日
- 天気:曇り
- 風速:0m/s
- 気温:22.5℃
- 方角:ー
