色のない風
風が変わっていた。南東から、0.8から3.4メートルの風が届く。昨日の北東の風とは方向が違うが、空気の質は確かに変わった。涼しい。本当に、涼しい。
秋分の日を境に、こんなにもはっきりと季節が切り替わるとは思わなかった。毎日少しずつ変化していくものだと思っていたが、ある日突然、ガクンと変わる境目があるのだと実感した。人生の転機と似ている。じわじわと変化が積み重なって、ある瞬間に一気に動く。
素風(そふう)は、初秋の涼しい秋風のことを指す。「素」という字には、白、無色、飾りのないもの、という意味がある。秋の五行では「白」にあたることから、秋風は「白い風」「色のない風」でもある。
色がない、というのはどういうことだろう。夏の風には確かに色があった。南から来る熱い風は、深い緑色だった。それが今日の風には、色がない。透明で、素直で、何も主張しない風。だからこそ、風そのものを感じやすくなる。
素風という名前が、今の季節の風にこれほど似合うとは思わなかった。飾りのない、透明な秋の風が、静かに吹き抜けていった。
今日の風に合うもの
- 透明感のある白い器でいただくお茶
- 飾り気のないシンプルな装い
- 何も予定のない秋晴れの午後
今日の風の豆知識
「素(そ)」は五行思想で白・無色・秋を象徴します。秋風を素風と呼ぶのは、秋が白の季節だからです。白は飾りのない純粋さを意味し、色を持たないことで他のものの色を引き立てる——秋の風の本質を表した言葉です。
風のデータ
- 年月日:2024年9月24日
- 天気:晴れ
- 風速:0.8〜3.4m/s
- 気温:23.1℃
- 方角:南東
